引用元:TVアニメ『俺は全てを【パリイ】する〜逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい〜』公式サイト (parry-anime.com)
こんにちは。
2024年夏アニメ、こちらは「小説家になろう」にて
2019年から連載の作品です。
「なろう系」
というと、悪評も聞こえてきますが、
世界に知られるビッグタイトルになった作品もある、
創作世界の入口のひとつです。
今回は、
「俺は全てをパリイする ~逆勘違いの世界最強は冒険者の夢をみる~」
第1話 俺は牛をパリイする
をご紹介します。
「小説家になろう」発、努力のファンタジー。かなり気の毒な主人公。
引用元:TVアニメ『俺は全てを【パリイ】する〜逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい〜』公式サイト (parry-anime.com) Youtube
本作品は、才能には恵まれなかったものの、
基礎的能力を磨きに磨いていく主人公の姿を描いたものです。
無慈悲な現実を突きつけられても、
とにかく折れずに努力を続けます。
常軌を逸した訓練の末、彼は常識から外れた力を
身に着けることになりますが、そんな自分に気づきません。
彼の度を越した訓練風景や、
知らず知らずに偉業をなす姿は笑いを誘い、
難しく考えることなく視聴できます。
ひたすら才能がない主人公ノール。しかし努力の鬼の一念、恐るべし。
引用元:「俺は全てを【パリイ】する〜逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい〜」TVアニメ公式(@parry_anime_pr)さん / X
冒頭、いきなり不幸な主人公、ノールが紹介されます。
まだ少年ですが、早くに父親を亡くしていて、
病弱な母親と二人暮らしです。
看病はもちろん、家の仕事までひとりでこなす、
すでにデキた人物感がすごい少年です。
しかし彼の努力もむなしく、母をも失い、天涯孤独の身に。
両親の想い、冒険者への憧れ、直面する現実。いきなりハードモード。
最期に母親が残した言葉、かつて父親に聞かせられた寝物語。
両親の遺した想いと自らの夢に背中を押され、彼は
「冒険者」
を目指します。
この世界で冒険者になるためには、
「最低限の有用なスキル」
を身に着けることが必要です。
そのためにノールは血のにじむ努力をします。
しかし、現実は非情なもの。
彼には、有用なスキルを身に着けるための、
才能が全くなかったのです。
人格者の両親に育てられた”超”人格者の純粋培養。一点突破の成長が楽しみです。
引用元:「俺は全てを【パリイ】する〜逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい〜」TVアニメ公式(@parry_anime_pr)さん / X
冒険者になるためのスキル開発のために、
すべての養成所の門を叩いたノールですが、
どの養成所でも、最低ランクの基礎的スキルが身についただけでした。
結果、冒険者登録のための要件を満たすことができず、
彼の冒険者への道は、閉ざされてしまいます。
しかし、ノールのノールたる所以は、ここから発揮されます。
常人であれば、すべての養成所で訓練を修了すること自体難しいはずですが、
彼はすでにそれを終えています。
そのうえ、冒険者登録ができなかったにもかかわらず、訓練を続けたのです。
それも10年以上。
とにかく、あきらめない男です。
山奥での一人暮らしゆえの世間知らずと、驕らない性格からくる盛大な勘違い。
引用元:「俺は全てを【パリイ】する〜逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい〜」TVアニメ公式(@parry_anime_pr)さん / X
長い訓練の末、並の人間には到達できないレベルにまで基礎的スキルを磨いたノール。
それに気づかないまま、冒険者の夢を断ち切れない彼は、
最後の試みとして、もう一度冒険者の斡旋所に向かいます。
結果、冒険者とは名ばかりの雑用しか受けることができない、
「Fランク冒険者」
にはなることができました。
夢に見たような華々しい活躍とは無縁ですが、
念願の冒険者になったノールは、愚直に雑用同然の仕事を積み重ねていきます。
実直な彼は村人にも人気となります。
そんなある日、襲われている少女を救うため、
彼は巨大な生物と戦うことになるのですが・・・
誰が見ても恐ろしい魔物であるはずの相手を、ノールは
「そのへんにいる、普通の家畜」
だと思っていたのです。
引用元:「俺は全てを【パリイ】する〜逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい〜」TVアニメ公式(@parry_anime_pr)さん / X
巨大な魔物を何とか退けたノール。
周囲の人間から見れば、彼は凶悪な魔物を退けた実力者ですが、
ノール自身は家畜をやっつけた程度にしか思っていません。
斧で襲いかかってくる二本足の牛がいるか、
と突っ込んでしまうシーンですが、
山奥に引きこもってほとんど人との交流がない生活では、
常識を身に着ける機会など、ないのかも・・・いや、どうだろう?
また、ノール自身の謙虚な性格から、彼は
「俺はこの程度。大したことはない」
という思いを常に抱いています。
だから、さらに鍛錬を重ねていく・・・。
本作品については、原作をある程度読みました。
そんなバカな、という勘違いはつい笑ってしまいますが、
主人公の嫌味のない性格や、テンポよく進むストーリーで、
ストレスなく読み進めることができました。
アニメ第1話の感想としては、
作画も声優さんも良く、続きが楽しみです。
それではまた次回。