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2024年、過去最多のクマ出没情報件数。対策は練られている?

こんにちは。

連日、クマによる被害の報道が後を絶ちません。

以前にも取り上げた話題ですが、

解決に向けて進展・転換は見られるのでしょうか?

今回は、急務としてとらえるべき、

クマによる被害のいまを見てみましょう。

クマ被害の原因は、生息域の拡大と個体数の増加。

環境省の発表している分布データです。

kuma-situation.pdf (env.go.jp)

引用元:環境省

この引用記事は、環境省の発表です。

広範囲におけるクマの生息範囲、個体数など、

かなり詳細なデータが公開されています。

このデータだけでも、2024年現在のクマの生息の実態

大雑把に把握できる、重要な内容です。

これらを見るに、素人目にも、危機は拡大していることがわかります。

過去最多、増加、増大、人の生活圏での人身被害。踊る危険な文字に、対策は?

上の引用記事内だけでも、無視できないワードが並んでいます。

  • 増加
  • 過去最多
  • 人身被害
  • 人の生活圏への侵入

このデータに限らず、多くの記事を開いてみても、

やはりクマの影響範囲の拡大・被害の増大が取り上げられています。

記事に取り上げられる件数も増え、より身近な危険になったことは明らかです。

政府・自治体の認識に疑問。記事には「クマ駆除のお礼はタオル」?

ニュース記事を見ていると、クマの脅威が増していることが明らかですが、

政府・自治体の反応は迅速・的確とはいえないようです。

「駆除のお礼はタオル」「発砲許可が遅すぎる」…猟友会vs.警察の生々しすぎる「緊急告発」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

↑↑↑引用記事では、2012年の「秋田八幡平クマ牧場」からの、

ヒグマ6頭脱走事件について語られています。

従業員2名が被害に遭い、命を落とした事件です。

記事に詳しくありますが、

  • そもそも依頼元が逃げたクマの情報を把握していない
  • 撃ったこともないヒグマを初めて相手にすることになる
  • 「装備が足りないので、自衛隊に頼んでくれ」と話しても聞く耳を持たない
  • 結果、何とか射殺した謝礼としてタオルを渡される

はたから見ても、納得できる内容ではありませんね。

「夫はクマに殺された」「葬儀で顔は包帯グルグル巻き」…県が「クマ被害とは断定せず」と発表した「血も涙もない理由」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

↑↑↑引用記事は、ことし5月クマの被害に遭い、

帰らぬ人となった方のニュースです。

タイトルにある通り、クマ被害と認められなかったとのことですが・・・

  • 最後に彼が目撃された場所で、クマの襲撃被害者が2名
  • 人間とはけた違いの力による攻撃による損傷
  • 数十か所におよぶ噛みキズ
  • 遺体にかけられた落ち葉などに見られる、クマの習性

この状況で、

「クマに襲われて●亡したとは断定できない」

というのは、認めることに何か不都合でもあるのでしょうか?

話題になった猟友会との行き違い。そもそも猟友会は駆除の専門家ではない。

以前、別の記事でも紹介しましたが、

北海道での自治体と猟友会との行き違いは大きな話題になっています。

→関連記事 クマ出没に揺れる日本。北海道だけではない身近な脅威。

この件では、クマ駆除の日当が8,500円と安いことなどが問題視されています。

しかし、そもそも猟友会は、クマ駆除を専門とするハンターなどではないのです。

クマ駆除辞退「報酬安すぎ」発言の真相直撃 猟友会が本音を明かす「狩猟というスポーツを楽しんでいるだけ」「自ら進んで寿命を縮めたくない」(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

↑↑↑引用記事にあるように、猟友会は「趣味の集まり」に近いものです。

仕事でやっているわけではなく、みな当然、別の仕事に就いています。

筆者は朝8時頃から夕方までの仕事に就いていますが、

たとえばその勤務時間中に、

「あんた趣味で鉄砲撃ってるんだろ。クマが出たから今すぐ来てくれ」

と言われても、まあ断ります。

ちょっと極端なたとえ話を挙げましたが、こんな感じの話でしょう。

少なくとも、自分が命を落とす覚悟でやっていることではないはずです。

クマ出没に備えるガバメントハンターについて考える(田中淳夫) - エキスパート - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

つまり、↑↑↑この記事にあるように、ガバメントハンターが必要、ということになるでしょう。

ガバメントとついているように、公務員の獣害対策メンバーという人員です。

地元の猟友会は近隣の野生生物について知識はあっても、

駆除するのは専門外です。

情報は共有しつつ、駆除には駆除の専門家を用意する。

これは解決策として、非常に有効と思われますが、

部署としての設置・スタッフの育成に時間がかかることは間違いなく、

とりかかるならすぐにでも、という状況ではないでしょうか。

初動が遅れれば遅れるほど、避けられる被害が増加しかねません。

それではまた次回。

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