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広がるカスハラに高島屋が一石。来店拒否も対策の一環に。

こんにちは。

カスハラに関しても何度か取り上げましたが、

今回の記事は企業側のリアクションについてです。

百貨店大手「高島屋」がカスハラ対策を公開しました。

こういった動きが必要な世の中になってしまったことは、

嘆かわしい限りですが、周知と抑止力に繋がることを願います。

今回は広がるカスハラへの反動について見てみましょう。

百貨店大手の見せたカスハラとの対決姿勢。英断と称えたい。

高島屋、カスハラ対策を公開 大手百貨店で初、来店拒否も(共同通信) - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

高島屋の示した指針では、カスハラと判断した場合、

  • 対応を打ち切り、来店を断る場合がある
  • カスハラに該当するとした行為を社内外に周知し、被害から従業員を守る。

となっています。

当然の対応です。

犯罪者に近いレベルの迷惑客に、

日本の企業は真摯に向き合い過ぎではないでしょうか。

日本のおもてなしは素晴らしい、とは聞きますが、

度を越してしまえば物笑いの種になりかねません。

「俺はお客様だぞ」

と暴力を振りかざすような輩は、

誰にとってももはや貧乏神でしょう。

相次ぐ「お客様」によるハラスメントを受けての対応。残念ながらこれがいまの日本。

NTTドコモがカスハラ指針 土下座要求など対象を10分類 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

引用元:日本経済新聞

日本では、「お客様は神様」などといいますが、

それはあくまで従業員側の心得であって、

客側の自己認識の話ではないはずです。

現在、日本でこれほどまでにカスハラの被害が進行してしまったのには、

やはり日本人の寛容さが関わっているのではないでしょうか。

無銭飲食や窃盗・強盗などは目に見える犯罪で、明らかに一線を越えた行為です。

そこまで行けば、日本においても対応策があったことでしょう。

しかし、犯罪未満の迷惑行為について、日本は寛容すぎたように思います。

海外であれば、

「二度と来るな」

「うるさい、帰れ」

で済んだ話に、真面目に取り合い過ぎたのではないでしょうか。

結果、本来非難されるべき迷惑客が怒鳴り散らして、

本来正しいはずの従業員が平謝り、

という落語のような光景が現代にまで持ち越された。

そんな気がします。

「神様気取り」の迷惑客に対して防波堤となれるか。

000915233.pdf (mhlw.go.jp)

引用元:厚生労働省 カスタマーハラスメント対策 企業マニュアル

引用記事は、令和3年の厚生労働省によるマニュアルです。

ざっと目を通しただけでも、

「威圧的な言動」

「土下座の要求」

などなど、理不尽な行為が多数並んでおり、

それらへの対応について記載されています。

前半部分には、令和2年度までの実例、件数、案件の増加率など、

大まかに実態を俯瞰できるデータの数々。

把握されているだけでも、それだけの件数が起きていることに、

非常に残念な思いがあります。

声をあげることができなかった水面下には、

さらに多くの不愉快な事例が沈んでいることでしょう。

今回、誰もが知っている大手企業が対決姿勢を見せたことで、

後に続く企業が増加することを願ってやみません。

それではまた次回。

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