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警察からの電話。それは本物?現代の巧妙な詐欺の手口に注意。

末尾「0110」番からの着信。知っている人ほど、疑わない。

こんにちは。

警察からの電話は、末尾「0110」になっているということは

広く知られていますね。

それを逆手にとって、まるで自身が警察の人間であるかのように

身分を偽るという詐欺の手口が横行しているようです。

今回はそんな警察を装った詐欺被害についてご紹介します。

「よく知っている番号」からの電話。でもそれは本物?

電話番号の偽装という手口は、それほど新しいわけではありません。

2000年代の初頭には、すでに登場しており、

オレオレ詐欺などで使用されていたようです。

「オレ、オレ」という言葉を使用していなくても、

誰かの振りをするという点で、全く同質ではありますね。

警察を装う、という手口が多く、近年増加もしているようですが、

そのほかにもいろいろなパターンがあるようです。

いくつかの実例を見てみましょう。

ますます多岐にわたる電話番号なりすまし。見た目では判断できない。

1.実家からの電話。家族が人質に取られた?

実家の番号だと確認して電話に出たら、

「お前の実家に強盗に入った。家族を人質に取っている」

という脅迫が。

このケースでは不審に思い、折り返したことで事なきを得ています。

発信者電話番号が偽装されて着信する通話について |一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)

引用元:一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)

2.NTTからの電話。音声ガイダンスが流れ、別の電話に誘導される

NTT東日本です。未納料金が・・・」

「法的措置を・・・」

「このままでは・・・」

などと不安を煽るメッセージを電話口に流し、

誘導した番号に電話をかけさせ、金銭を支払わせるといった手口です。

NTTやNTT東日本などを名乗る特殊詐欺(自動音声電話やショートメッセージサービス)や、NTTを騙る電話勧誘にご注意ください。 | お知らせ・報道発表 | 企業情報 | NTT東日本 (ntt-east.co.jp)

引用元:NTT東日本

公的機関、サポートデスク、個人宅、法人・・・

警察だけでなく、電話番号を偽装する事例は多岐にわたります。

厄介なのは、「実在する番号」を装ってくる場合で、

電話に慣れた現代人は思考停止に陥りやすい、ということです。

なりすまし被害に遭わないために、折り返しなどの確認を。

オレオレ詐欺など、特定の個人へのなりすましは、

電話口での確認で防げる場合もあります。

(本人しか知らないはずの情報を聞き出す、など)

しかし日常的に関係のない人間を名乗られると、

その場での確認は難しくなります。

(公的機関の職員やショップのスタッフ、関係の薄い知人など)

最新の技術を使った詐欺にも、古典的な手段は有効

古典的ではありますが、いったん電話を置いて、

相手に繋がる番号を自分で選び出し、

確認するのが有効な手段です。

AIの急速な発展は、良くも悪くも新たな時代の到来を招きます。

2024年5月、chatGPTで有名なOpenAIやGoogleが、

競って新技術を発表しています。

素晴らしい技術には違いないのですが・・・

AIで生成された映像と実在する人間、

その区別が本当につかない時代の入口に、我々は立っています。

まずは身を守るために、知ることと、

確認することから始めるしかなさそうですね。

それではまた次回。

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