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参加するだけで1万円?デモ参加者のサクラをSNSで募集する時代。

こんにちは。

SNSなどを通じて、

デモ参加者のサクラを募集したニュースが流れています。

しかし、「約束の1万円」を受け取れず、

イベントのスタッフに詰め寄って確認する姿も見られたようです。

今回は、突っ込みどころ満載のデモのサクラ募集ニュースについて見てみましょう。

SNS上での募集。「割のよいバイトです」「若者の力が必要です」

インスタなどSNSで拡散され、参加者を募集していたデモ。

友達経由・知人経由で持ち込まれた例もあるようです。

実際に報酬を受け取った例もある?完全なデマでもない。

今回のデモの趣旨は、

「コロナワクチンに反対」

というものだったようです。

しかし今回のニュース、問題の本質は、

テーマとはかかわりないところにありそうです。

~「バイト代1万円」「1時間半の活動で割の良いバイトだと思って下さい」~

~部外者に話しちゃいけないと言われているので~

~デモの趣旨については「興味がない」

引用元:【独自】「デモ参加に1万円」“サクラ募集”に数千人が殺到 報酬受け取った参加者も…若者に広まった情報はデマか本当か(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース

実際に報酬として金銭を受け取った参加者もいるようですので、

完全にデマということではなさそうです。

同時に、受け取れなかったとイベントのスタッフに問い合わせがあったようですので、

確実に支払われているわけでもない、と。

何やら、適当というか、実験的というか。

デモの参加人数は、政治的なアピールの一種として使える側面がありますので、

動員数を稼ぎたいと考える向きはいうまでもなく存在します。

今回のような方法も、手軽で安価な人数集めとして利用されているのでしょう。

余談ですが、筆者はデモの参加経験はありません。

しかし20年ほど前、当時の友人に

「サインだけしてくれ」

と言われ、名前を貸したことがあります。

もちろん趣旨は事前に聞きましたし、その内容は嘘でもありませんでした。

また、主張したい内容にも概ね賛成だったからこその署名でした。

しかし、街頭やネットで署名活動をしている人物が、

本当に額面通りのことをしているのか、

書いた名前が何に使われるのか。

信用に値する何かがあるのか、裏が取れない場合には、

「名前を貸すだけ」

の内容であっても、軽々には慎むべきでしょう。

参加者の狙いは報酬。デモの趣旨自体には、興味がない。

確かに、高給です。

1.5時間程度で1万円といえば、大多数の人にとって魅力的な金額です。

割の良いバイトと言われればその通りでしょう。

しかし、デモというのは、訴えたい内容があってそれを表現する手段です。

お金だけを目的に参加すると、

ある時には「〇〇万歳!」なイベントに参加し、

ある時には「〇〇反対!」なイベントに参加、

ということにもなりかねません。

あまりにも内容を顧みずにホイホイ参加していると、

よくないことに巻き込まれることもありえます。

「金さえもらえば行く」層は、「金さえ払えば使える」数合わせの兵隊。

今回のケース、目的も仕掛け人も判明していませんが、

SNS全盛のいま、同様の事例は増えていくのではないでしょうか。

「イベントに参加して、お金をもらおう。なんのイベントか知らんけど」

という層は、少額でデモを始めとした集会の参加人数を水増しする要員として使えます。

頭数集めの方法として定着すれば、色々な場面で利用できそうです。

蓋を開けたら闇バイト、の可能性も。関わらないのが吉?

発信者と受信者がSNS上でゆるく繋がる画は、

闇バイトの募集にも共通するものです。

小遣い稼ぎのつもりが、気づけば犯罪に巻き込まれていることもあり得ます。

また、集会の性質によっては、反社会的な活動に従事していると判断され、

就職や結婚に影響する可能性も否定できません。

→関連記事 闇バイト、より身近に、巧妙に。奈落への一歩、よく見極めて。

現代の情報の糸は、膨大にもつれた姿で、私たちの前に垂れています。

糸を手繰った先にいるのは、善良な人物とは限らないことを、

我々は肝に銘じておかなければなりません。

それではまた次回。

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過去最高に騙しやすい時代。「先に払って」が出てきたらウソ。

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