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日本のTVからクイズ番組が消える日。飽きられてしまった?

こんにちは。

クイズ番組の終了が大きな波を迎えています。

日本ではかなりの人気を誇るジャンルで、

昔から供給が断たれたことはなかったように思います。

話題の小5クイズ終了により、

日テレではレギュラー放送枠のクイズ番組が、

一時的にゼロとなります。

今回は、明らかに転換点を迎えている

日本のクイズ番組について見てみましょう。

「東大王」「小5クイズ」などクイズ番組の放送終了ラッシュ。

クイズ番組というと、

筆者も子供の頃から家族で見ていた記憶があります。

ゴールデンタイムの放送も多く、夕飯どきに

楽しませてもらっていました。

子供たちは少しずつ身に付け始めた様々な知識を披露でき、

親たちはそんな子供の成長を楽しむことができる。

家族向けとしても、よい番組内容だったと記憶しています。

~クイズ番組という特性上、コアの数字が上がりにくい~

~レギュラー番組としてはクイズ番組はなくなります~

引用元:日テレ、クイズ番組ゼロに 『小5クイズ』レギュラー放送5年の放送に幕(オリコン) - Yahoo!ニュース

しかし紹介記事にあるように、

放送する側から見ると、難しい事情もあるようです。

コアの数字が伸びない、というのは頭の痛いところですね。

日テレのレギュラー枠がなくなるというもの、驚きの内容です。

変化のスピードについていけなかったのが「敗因」か。

~クイズ番組をアップデートできないまま現在に至っている~

引用元:『東大王』『小5クイズ』終了の厳しい現実――なぜクイズ番組は時代に取り残されてしまったのか - テレビ解説者・木村隆志のヨミトキ(76) | マイナビニュース (mynavi.jp)

では、なぜクイズ番組は「廃れて」しまったのでしょうか。

こちらの引用記事にあるように、現代向けにアップデートできなかった

ということになるのでしょうか。

たしかに、スマホアプリをはじめとして、

飛躍的な発展を遂げたネット環境に対して、

TVにおける視聴環境、視聴者参加型コンテンツの形態は、

それほど大きな変化を見せていません。

現代の情報共有の速度と、視聴者の

「もっと、もっと」

の声には追いつけていないように感じます。

クイズ番組だけではない、TV離れ。コンテンツがつまらなくなった?

もちろん、制作側も、試行錯誤を重ねてきました。

芸能人メイン、一般人参加、チームによる対戦形式、観客参加型。

様々な形式の番組を生み出し、よりよいあり方を目指して、

現代の番組が作られていることは間違いありません。

しかし、世間の声は、いささか厳しいものが多いようです。

~そもそもの、番組としての“レベル低下”を嘆く声も~

~ふざけた回答でのウケ狙いが多くクイズというよりつまらない大喜利のようなもの~

~芸能人が内輪で盛り上がってるだけ~

引用元:「つまらない大喜利」「内輪で盛り上がってる」相次ぐクイズ番組終了に視聴者納得 背景にタレント頼りの“レベル低下”(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

たしかに、共感してしまう意見が多く見られます。

昨今は、一般人よりも芸能人メインの番組が主流のようですが、

芸能人の絡みには、どうしても内輪ネタが多く見られる側面があります。

彼らの文脈がわかる視聴者なら楽しめるかもしれませんが、

元ネタのわからない内輪の笑いというのは、

隣のテーブルで盛り上がっている飲み会ネタと大差ありません。

いまの視聴者には、「作られた笑い」の、ネタがバレている?

また、現代の視聴者は、物語の作劇上の演出を理解しているのと同様に、

バラエティ番組などでのキャストの役割も、ある程度見えています。

  • 〇〇は笑いを取れるボケ役
  • ××はキツいツッコミを入れる役
  • △△は常識人枠で、司会をサポートするまとめ役

といった具合でしょうか。

さらに、番組に起用されるのは、

制作側のそうした要望に沿って行動できる、演じられる、

使いやすい芸人などです。

それだけに行動も読まれやすいうえ、

コンプライアンスの重石も乗っかって、

思い切った動きはさせられない。

面白い番組作りにとってはまさに受難の時代といえるでしょう。

現状、残念なクイズ番組事情。打開のカギはあるのか?

「あの映画の主演俳優、誰だっけ?」

この疑問、30数年前なら、知人に聞きまわったり、

家に帰ってから雑誌を調べる、などというのが普通でした。

今ならポケットの中の小さな機械が、秒で答えをくれます。

知識を持ち運べるようになったいまの時代、

知識を持っていることの意味は薄れ、

知識をどう使うのか、に重点はシフトしています。

そんな中、

「知識を持っているかどうか」

にフォーカスするクイズという存在自体、

やや時代錯誤なのかもしれません。

しかし、それがもたらしてくれる楽しみというものが、

たしかにあるのです。

作り手にとって冷たい雨のような時代なのかもしれませんが、

いつかまた、視聴者に知的な刺激を与えてくれることを楽しみにしています。

それではまた次回。

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