日本のニュース

なぜコメ不足?価格つり上げ?備蓄米は?なにが起きている?

こんにちは。

コメ不足です。

筆者は関西住まいなのでとくにひどくて、

お店を数件ハシゴしたくらいでは、もうお米は手に入りません。

ごはん党なので、パックごはんにお世話になっています。

なぜ、こんなことになったのでしょうか。

本当に、お米はないのでしょうか。

今回は、令和の米騒動について見てみましょう。

在庫があるのに、店頭在庫はゼロ。令和のコメはなぜ品切れ?

報道でもよく取り上げられるのが、

「在庫はある」

ということです。

2023年度のコメは決して不作ではなかったとのことで、

備蓄米も100万トンほどもあるそうです。

また、これもよく言われる

「インバウンド需要」

に相当量が割かれてしまった、という話。

これも、全体の量からすれば微々たるもので、

コメ不足を招いた理由としては弱い、とのことです。

農家を守れ!からの・・・

~大阪府の吉村洋文知事は、8月下旬、政府の備蓄米を放出するように要望した。~

~高橋氏:「価格つり上げが農水省の意図。国にはプラスだが、消費者のためにならない」と指摘した。~

引用元:高橋洋一氏「価格つり上げが意図」コメ不足で新米高騰も政府が備蓄米を放出しない理由(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

では、なぜ。

となるのですが、少なくとも表向きは、

「農家を守る」

が理由のようです。

備蓄米を放出すれば、コメ不足は一瞬で解決されます。

ただし同時に、今値上がりしている価格も一気に下落。

これが農家を直撃する、という話です。

~「農家を守るという意味で、価格を安定させることも必要」~

~「農家の票田を失いたくない」政府が備蓄米を放出しない思惑~

引用元:【独自解説】新米も値上がり…『備蓄米』なぜ出せない?政府が危惧するコメの値崩れは生産者の手取り減だけではない!「農家の票田を失いたくない」自民党の思惑とは―(2024年9月7日掲載)|YTV NEWS NNN (ntv.co.jp)

この値崩れを防ぐため、備蓄米を放出しない。

ということになるのですが、裏には別の思惑もあるようです。

農家の「一票」が欲しい。そのために値崩れは防ぎたい。

はい、選挙ですね。

引用記事にあるように、農家の票は、決して軽視できないということです。

50年来の減反政策が招くものは。農家を守るといいつつ・・・。

こうした政府の思惑はたしかにあるでしょうが、

そもそも日本はこの50年ほども、減反政策を推進してきました。

20218年、名目上はこれが廃止されたはずなのですが、

コメづくりをやめて、他の作物に乗り換えたら、補助金が出るのです。

減反の方向性自体は、変わっていないということです。

コメが余ってるから作るな。コメが足りないから自給できない。どう収束?

~コメが不足しているのは減反政策のせいですよ。~

~減反政策を続ける限り、同じような事態は繰り返されます。~

引用元:不作でもインバウンドでもない コメが買えない「本当の理由」 | キヤノングローバル戦略研究所 (cigs.canon)

しかし、減反政策に理がないわけではありません。

そもそもこの政策自体、1970年代以降のコメ余りという現実を受けてのもので、

コメの価格崩壊を防ぎ、農家を支える政策として、必要なものでもあるのです。

ただし、舵取りが難しい。

やり過ぎても、放置してもバランスが取れなくなってしまいます。

~日本人のコメ消費量は年々減少しているのに、なぜ「コメ不足」が起きているのか。~

~今回の対応は「政府は何もしない」と宣言したに等しい。~

引用元:「コメ離れ」なのになぜ「令和の米騒動」が起きたのか…「時給10円」で農家を働かせる政府の信じられない愚策(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

↑↑↑の引用記事からの抜粋です。

①コメは余っていると言ってきたのに備蓄の放出で

コメ不足を認めることは、政府の沽券にかかわる。  

②需給調整は市場に委ねるべきなので、この程度

備蓄米放出はできない、ということだろう。

今回の対応は政府は何もしないと宣言したに等しい。

↑↑↑引用ここまで

現状、国民が飢餓に陥るような危機的状況でないことは確かです。

また、農家救済という目的も、必要な視点の一つには違いないでしょう。

ただ、引用記事に同感ですが、

「備蓄米を放出する用意がある」

「場合によってはやる」

と匂わせるだけでも、安心感は得られたように思います。

心理的に追い込まれた消費者は、買い占めなどの

極端な行動に走りがちです。

実際に動かなくても、できることはあるように思います。

新米が市場に出回り始めれば、

今回の騒ぎは鎮静することでしょう。

非常にバランスをとるのが難しいテーマですので、

政府が全て悪い、とは言えませんが、

もう少しやりようがあったのでは、と思わずにはいられません。

それではまた次回。

→関連記事

サトウのごはん他パックごはん値上げへ。いくらになる?

-日本のニュース