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国民全て要確定申告?いやその前に・・・。の件。

こんにちは。

河野デジタル相のSNSでの発信で、荒れています。

マイナンバーカードについては、

個人的に思うところはあるものの、

時代の流れかと諦めの境地でしたが。

なにやらポンコツAIのような言いぐさには、

共感もできませんし、文句のひとつも言いたくなります。

今回は、降ってわいた

「国民全員確定申告説」

について、見てみましょう。

河野太郎氏「すべての国民に確定申告していただきます」

9月4日のXでのポストが発端で、

ネット上ではかなり荒れています。

それなりに考えや見通しあっての発言ではあるのでしょうが、

端的な文章だけを見れば、そりゃ荒れるだろうな、という内容です。

~その前にお前ら自民党議員がちゃんと税金払えよ~

~マイナンバーで国民をとことん追い詰めるつもり。狂気の政治~

引用元:河野太郎・大臣、「すべての国民に確定申告していただきます」にネット大荒れ「その前に自民議員ちゃんと税金払え」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース

引用記事にもあるように、

自民党の脱税問題について、

納得のいく解決が見られていないこの時期に、

「国民はもれなく納税しろ」

などという言葉を投げられたところで、

特大ブーメランにしかなりません。

年末調整廃止の案も。混沌の未来しか見えない気がしますが、大丈夫?

筆者は現在会社員ですが、以前何度か、

確定申告を行ったこともあります。

その時の感想は、

「こんなに手間がかかるの?」

でした。

毎年自分でやっている人なら慣れもあり、

そこまで負担ではないのかもしれません。

しかし日本の会社員は、

年末調整というシステムの恩恵を受けてきているので、

まず、ほとんどの人が混乱に陥るでしょう。

~移行期間を経たうえで年末調整を廃止し、すべての国民に確定申告していただく~

~個々人の手間が増えるということはない~

引用元:河野氏「全納税者が確定申告を」 年末調整の廃止案も(共同通信) - Yahoo!ニュース

慣れている人なら、早い。

それはその通りです。

けれど、慣れていない人が大挙して行列を作っている中に、

慣れている人が入ったとしたら、どうでしょう?

結局不慣れな人の群れの処理を、

イライラしながら、長時間待つことにしかなりません。

引用記事にもありますが、

おそらく河野氏のイメージしているのは、

非常に洗練された、完成度の高いシステムなのでしょう。

しかしそれは、実装後にトライ&エラーを繰り返して、

問題点を入念に抽出・改善して、その結果として得られるものです。

高級レストランでナプキンを付けてテーブルについていれば、

そのうちおいしい料理が提供されることでしょう。

しかし彼は今、厨房で指示を出す立場にあることを意識しているのでしょうか?

指示の出し方を誤れば、火の通っていない肉料理や、毒の抜けていないフグ料理で

国民が、ひいては政府がのたうち回ることになるのですが・・・。

トラブル多発で不評のマイナカード、安全に運用できるのか?

マイナンバーカードについては、

はた目には異様に見えるほど、急ピッチ

整備しています。

そのため、各地にひずみが出ているようです。

使えない マイナ保険証が資格なし

書類確認不十分 別人の顔写真でマイナカード交付

生年月日誤入力 マイナ保険証に別人情報ひも付け

ログアウト忘れ マイナポイントを他人に付与

引用元:『マイナトラブル』続出!…“2万ポイント”で国民77%普及も国民の不安高まる 制度設計にも関わった教授「まだ準備段階のトラブルでミスの多くは“想定内”」 今後の対応は? | 特集 | 関西テレビニュース | ニュース | 関西テレビ放送 カンテレ (ktv.jp)

引用記事にあるように、すでに問題は噴出しています。

政府には急ぎたい理由があるのでしょうが、

こと国民生活に直結する方針転換については、

巧遅拙速に如かず、とはいかないのではないでしょうか。

準備に十分な時間が取れなければ、

十分な結果も得られません。

また、当初連呼されていた、

「カードの取得はあくまで任意」

という文言も、もはや過去のものです。

マイナカードと保険証の扱いだけを見ても、

「カードがなければ生活が立ち行かない」

状況に追い込まれているとしか思えないのが現状です。

過渡期を経て、10年、20年と時間をかけて浸透させるのならともかく、

2~3年での掌返し、これは誠実な行為とは思えません。

とはいえ、これらは総裁になったら、の話・・・のはず。

以上の内容は、河野氏が出馬する総裁選に勝ったら、の話ではあります。

彼が総裁、という未来はあまりイメージできませんが、

政治に疎い筆者には、どのような人物が、どのような派閥に属し、

どのような利害があって、どのように手を組む可能性があるのか、

さっぱりわかりません。

陣営を色分けすれば、似たような色の勢力が似たような政策を打ち出す、

というのは十分にあり得る気もします。

時間をかけるべき、議論を重ねるべきところで、

それがなされていないと、今の日本に感じます。

どうでもいいことには、たくさん時間をかけているように見えるのですが。

それではまた次回。

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