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アニメ「逃げ上手の若君」第6話|「盗め綸旨、小笠原館の夜」|玄蕃と尊氏。

TVアニメ『逃げ上手の若君』(@nigewaka_anime)さん / X

こんにちは。

アニメ「逃げ上手の若君」第6話です。

帝の綸旨(命令書)を盗むために小笠原屋敷に忍び込んだ時行・玄蕃。

彼らを捕捉せんと動いたのは、

市河 助房(いちかわ すけふさ)

異常な視力を備えた小笠原 貞宗の配下で、

異常な聴力が武器です。

集中すれば視覚と変わらないレベルで対象を捕捉することができ、

どういうわけか背中にソナーを背負って追ってきます。

天性の逃げ上手・時行と、盗み・潜入の達人・玄蕃の二人でも、

彼の耳から逃れるのは容易なことではありません。

今回は、

「逃げ上手の若君」

アニメ「逃げ上手の若君」第6話|第六回

を見てみましょう。

異能の追手、貞宗と助房。しかし逃げる側もまた、異能。

TVアニメ『逃げ上手の若君』(@nigewaka_anime)さん / X

時行・玄蕃を追う助房の聴力はまさに異能で、

闇夜に見えるはずもない獲物を耳で追い詰めていきます。

そこに貞宗が追いついて加勢し、玄蕃がいうところの

「おっさん二人のおもしろ合体」

が実現します。

TVアニメ『逃げ上手の若君』(@nigewaka_anime)さん / X

しかし貞宗の弓の威力は絶大で、

おもしろいとは言っていられない効果です。

それぞれ眼球と耳を使って会話する光景は、

滑稽かつ異形の姿です。

さすがに逃げ隠れについては常人離れしている時行と玄蕃、

そう簡単に居所を掴ませません。

損得勘定により加勢する玄蕃。しかしその胸中は、それだけではない?

TVアニメ『逃げ上手の若君』(@nigewaka_anime)さん / X

逃げる者、追う者。玄蕃の打算と、時行のことば。

貞宗・助房の協力による追跡は強力を極め、

トリッキーな挙動を身上とする二人であっても、

簡単には逃げられません。

その執拗な追跡に、玄蕃は時行を置いて逃げることを考えます。

TVアニメ『逃げ上手の若君』(@nigewaka_anime)さん / X

しかしこと「隠れ鬼」においては、時行の能力も異能レベル。

逃げようとする玄蕃の選択が、タイミングを逸していると察し、

自らの身を挺して玄蕃を救います。

命を救われた玄蕃は、時行とともに逃げるため、

数々の技術を駆使し、貞宗・助房の追跡を振り切ります。

玄蕃の胸中は複雑です。

人を信用しないというベースに変わりはありませんが、

貸し借りについては彼なりに誠実で、

「借りは返す」

「報酬は必ず頂く」

など、自身の信条を貫きつつも、時行の力になることを告げます。

敵対勢力の首魁・足利尊氏(高氏)の肖像。魔性の武とカリスマ。

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時行・玄蕃の活躍と、二人の救出に成功したことで、

帝の綸旨を一旦無効化した諏訪の一党。

さらに恩賞目当てに虚偽の申請が殺到したことで、

新たな綸旨の発行もなくなり、

ひとまず領地を奪われる危機を回避した形です。

そのため諏訪領内の空気は楽観的ですが、

頼重は、京での尊氏の姿を時行に語ります。

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ここで描かれる尊氏は、完全に人間を逸脱した魔性です。

帝の息子、護良親王(もりよししんのう)は、

尊氏の危険性、謀反の可能性を危惧し、

尊氏を除こうと手勢を引き連れて襲い掛かりますが、

手勢は返り討ちとなります。

自らこそ無事ではありました(どうやら尊氏には害意がなかったもよう)が、

白昼堂々、殺戮の限りを尽くしたにもかかわらず、

市井の庶民から貴族まで、尊氏を気遣い、崇める声ばかり。

血の海での賞賛の大合唱は異様な光景で、

魔性ともいえる尊氏の属性が、人々を狂わせていることがわかります。

もはや人外になりつつある尊氏と、

未だ弱小勢力の時行はどのように戦うのでしょうか。

それではまた次回。

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