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アニメ「逃げ上手の若君」第3話「神の住む森」時行を支える者たち

引用元:TVアニメ『逃げ上手の若君』公式X

こんにちは。

「逃げ上手の若君」第3話、視聴しました。

慣れ親しんだ鎌倉は滅ぼされ、

捲土重来を胸に逃げる時行ら一行。

たどり着いたのは「神のいます処」。

今回は、

「逃げ上手の若君」

「第3話 神の住む森」

を見てみましょう。

捲土重来を思いながらも、自己肯定感を持てない時行。

引用元:TVアニメ『逃げ上手の若君』公式X

頼重の導きにより、内なる資質におぼろげに気づきながらも、

「勇敢にして力に満ちた将」

という理想との隔たりに、前を向くことができない時行。

しかしそれは時行自身の人間性もさることながら、

彼の父と同じく

「傀儡となるべく育てられた」

という背景が関わっている、と頼重は分析します。

本作に限らず、

「操り人形」

としての玉座の主は、

それを利用する周囲の権力者たちにとって都合がよく、

時・ところを問わず、作り上げられてきたようです。

時行はまず、

「これまで望まれた自分自身」

に上書きすべく、

「これから望まれる自分自身」

を掴み取らなければならないのです。

「英雄の卵は神の懐で牙を研ぎ始める」。神を名乗る男と、神のいますところ。

引用元:TVアニメ『逃げ上手の若君』公式X

新天地となるべき諏訪大社に入った時行ですが、

「諏訪 頼重」

という得体の知れない人物に感謝はしつつも、

全幅の信頼を置くことができずにいます。

頼重自身は、時行の英雄の資質を信じていますが、

対して頼重自身の力を、

時行に証明できていないと感じています。

そこで彼は、力の一端を時行に対して示す行動をとります。

ここで彼が自らを神と名乗ったうえで見せた力は、

  • 諏訪氏の権力と、自身の人心掌握術に裏打ちされた「諏訪神党」の数の力
  • まるで神通力のように見える、超常的な能力

です。

前者については、頼重を信頼するに十分な根拠となります。

後者については、三国志演義の諸葛孔明のような演出なのか、

実際にそのような能力を備えているのかは、今後の展開を待つのみですね。

いずれにせよ、頼重の思惑どおり、

時行は頼重を信じよう、という結論に至ります。

時行を守り、ともに戦う頼重と「郎党」。失われたものを取り戻す第一歩。

引用元:TVアニメ『逃げ上手の若君』公式X

頼重が作中で指摘したとおり、鎌倉の滅亡により、

時行は郎党(あるじを助け、力となる配下たち)を

全て失ってしまいました。

これから失われた大きなものを取り戻すために、

まずは力をつけねばならず、

それこそが「郎党」です。

引用元:TVアニメ『逃げ上手の若君』公式X

頼重はここで改めて、3人の少年少女を

「郎党」の一角として紹介し、

幼い今からその絆を深め、不動の力とするように、と

時行らを導きます。

彼らに襲い掛かる「試練」を、

4人はそれぞれの役割を十全に果たすことで乗り越え、

彼らの構築するであろう盤石の絆を予感させてくれました。

亡国の王子は、どん底から這い上がるための牙と翼を備え始めます。

全体に受難のイメージが強い展開が続きましたが、

無力感が漂う少年に、ここで力強い光が差し始めます。

頼重は自身の思惑を進めながらも、

奇行はそのまま、沈みがちな空気を入れ替えてくれます。

第1話から一貫してのメタ視点でのギャグも健在。

今後の展開が楽しみです。

それではまた次回。

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