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アニメ「逃げ上手の若君」第1話「5月22日」崩壊する日常。

TVアニメ『逃げ上手の若君』(@nigewaka_anime)さん / X

TVアニメ『逃げ上手の若君』公式X

こんにちは。

2024年放映中の人気アニメ、

「逃げ上手の若君」

第1話を見てみました。

面白いです!

筆者は歴史に詳しいわけでもないので、

主人公の行く末についても知りません。

それだけに、先入観なく楽しめそうで、期待しています。

第1話ということで、固有名詞など避けられないものもありますが、

極力ネタバレなしで、紹介してみます。

今回は、2024年夏アニメでも勝ち組になりそうな、

「逃げ上手の若君」

第1話を見てみましょう。

週刊少年ジャンプのヒットメーカー、松井優征先生が描く歴史作品。

TVアニメ『逃げ上手の若君』第2弾PV|2024年7月6日放送開始 アニプレックスチャンネル Youtube

原作を手掛けるのは、

「魔人探偵脳噛ネウロ」

「暗殺教室」

松井優征先生です。

アニメ制作も、

「ぼっち・ざ・ろっく!」

の Clover Works ほか、

勝ちに行っていますね。

いわゆる「貴種流離譚」ですが、切れ味鋭い緩急の使い分けが秀逸。

TVアニメ『逃げ上手の若君』公式X

筆者も第1話を見ただけですので、先の展開は知りません。

第1話を視聴してわかる最低限のあらすじは、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

主人公の「北条時行(ほうじょう ときゆき)」(8歳)は、

鎌倉幕府の世継ぎとなるはずの身分ながら、

争いごとや武勇とは無縁の、優しい少年です。

野心・野望といった感情とも無縁で、平和な暮らしを望んでいました。

しかしある時、

足利尊氏(あしかが たかうじ)」を中心とした裏切りに遭い、

突如住み慣れた鎌倉も一族も滅ぼされ、絶体絶命に陥ります。

そんなとき、

諏訪 頼重(すわ よりしげ)」に命を救われ、

故郷を離れて復讐のために牙を研ぎ、力を蓄える・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

という流れです。

やんごとなき身分の少年が、流浪を経て成長する、

文学のいち形式にきれいにハマるストーリーといえますね。

しかし、本作の魅力はそれだけに留まりません。

コミカルな演出と、当たり前に失われる命。軽妙さと残酷さの同居。

TVアニメ『逃げ上手の若君』公式X

上のあらすじでは、演出や表現の特性を全て削ぎ落していますが、

主人公の時行は、会話ではツッコミ役を務めることが多く、

対してボケ役に相当するのは、前述の頼重です。

少なくとも第1話の段階で頼重は、

得体が知れず底の見えない、奇行が目立つ人物

として描かれています。

頼重の奇妙なアクションと、時行の素直なリアクションは笑いを誘いますが、

それらと並行して、鎌倉での虐殺や親しい人々の死が、

あっけなく描かれ、あるいは数行の説明書きで片付けられて行きます。

時行と、その周りの同年代の少年少女はまだあどけなく、

可愛らしく描かれ、そのやり取りもほほえましいものです。

しかしそこに投げ込まれる冷たい刃のような現実が、

安心して見ることを許さない緊張感をもたらしています。

時行の「英雄の資質」とは。圧倒的作画で描かれる「勇猛さとは別の力」。

TVアニメ『逃げ上手の若君』公式X

今作もまた、非常に作画に優れています。

第1話のアクションシーンは、多くの動画サイトで

切り抜かれ、かなりの再生数を記録したようですね。

↓↓↓以下は公式X上の動画です。ネタバレを嫌う方はスルー願います。

TVアニメ『逃げ上手の若君』公式X

まあこれには、少し違った事情もあったようですが。

いずれにせよ、時行の資質の見せ場としてのアクションシーンが、

高く評価されたことに変わりはありません。

頼重は、いわば「亡国の王子」を奉戴する立場を選んだわけですが、

その理由のひとつが、タイトルにある

「逃げ上手」

という時行の資質だったわけです。

この先の展開を知らない身では推測するしかありませんが、

「正面から力をぶつけ合うだけが戦いではない」

という部分がクローズアップされるのでしょうか。

現在、アマプラでは3話まで視聴できるようです。

今期の楽しみが増えました。

それではまた次回。

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