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毎日新聞、富山県内での配送休止。加速する新聞離れ。

引用元:テレ東BIZ Youtube

こんにちは。

筆者宅では、もう10数年前から新聞を取っていません。

みんな読まなくなった、という簡単な理由でやめたのですが。

子どものころには朝刊をポストに取りに行くのは筆者の役目だった時期もありました。

起きてすぐそれを済ませたら家族で朝食だったので、

「ポストの新聞を取る」

という行動には、

「新聞そのものの匂いと、みそ汁と卵焼きの匂い」

という嗅覚からの情報が、40年ほど経った今でも紐づいています。

そんな新聞も、多くの人々から必要とされなくなりつつあるようです。

今回は、いずれは消滅してしまうのかもしれない、

紙媒体としての新聞のいまを見てみましょう。

テレビ離れとともに進行する新聞離れ。紙の媒体はいずれなくなる?

まず、冒頭の引用動画を見て驚いたのは、コメント欄です。

動画そのものの内容は、

  • 印刷・輸送コストの増大
  • 県内での発行部数減少

これらを主な原因として、配送体制の維持が困難になったと、

2024年9月末で富山県内での配送が休止になる理由が

わかりやすく簡潔に述べられていました。

筆者がこの動画を見たのは7月18日早朝です。

そのタイミングでは、大げさでなくコメントの95%ほどが、

この動きを前向きにとらえる内容でした。

ネット全盛、時代の流れには抗えないという意見が多い中、

報道内容に信頼性が乏しい、といった厳しい意見も見られました。

あくまでYoutube上の1動画に対するコメントの話なので、

彼らの意見が正しいかどうかは判断できませんが。

惜しむ声、残念だという声が、もう少しあるだろうと思っていた筆者には、

正直、驚きでした。

日本の新聞がなくなる日…「この20年で2000万部激減」もう止められない深刻事態(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

↑↑↑引用記事にもありますが、特定の新聞社に限らず、

「配達網の寸断」

はすでに始まっています。

過疎地では「朝刊は朝届く」ものではない、

というのがすでに定着しているところもあるとか。

若年層を先頭にネットへ移住。即時性・双方向性・手軽さが理由か。

“新聞離れ”が加速、不動産事業も焼け石に水…ジリ貧の大手新聞社が見習うべき「アメリカの事例」(週刊SPA!) - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

新聞読者の減少と、その移住先としてのニュースサイトなどについて検索してみると、

「新聞を見るのをやめてネットニュースを見る理由」

については、意外なほど語られていません。

もちろん、取り扱っているところは多数ありますが、先ほどの動画コメント欄同様、

もっとたくさんあってよいのでは、と思わせる程度には少ない状況でした。

その理由については推測になりますが、

「もう当たり前のことで、語る価値は薄れてしまった」

のだろうな、と思っています。

みんな、「便利だから」紙ではなくてネットを使うのでしょう。

代表的な利便性。紙媒体からの離脱の原因は。

●手元に届くタイミング

新聞:朝・夕2回が基本。

ネット:リリースした直後。回数問わず。

●緊急報道の即時性

新聞:「号外」で対応。街なかで手配り。

ネット:即時リリース。

●意見の反映・読者とのやり取り

新聞:投稿および手紙。数日~ひと月程度かかる。

ネット:問い合わせフォームに送信。早ければ即日。

やはり、新しい技術は強いと感じさせられます。

同じ土俵では、戦えませんね。

偏向報道イメージなど、媒体そのものの信頼性ダウンも一因か。

56人出馬の都知事選、目立ってしまった「報道の扱いが不平等」問題 テレビ局による「主要候補」選別の裏側とは(弁護士ドットコムニュース) - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

ネットの世界は、基本的に匿名で発信ができるので、

リアルの社会と比較して、過激な意見を投げかけやすい特徴があります。

もちろん、顔出し、身バレ、という過酷な状況で発信を続ける猛者もいますが。

直近の例で、

「偏向報道ではないのか」

と言われたのが、7月上旬に行われた東京都知事選です。

立候補者それぞれにかけたリソースがあまりに偏っているという意見ですね。

これには取捨選択が必要なことも間違いないので、一概に判断はできませんが。

また、一般に

「右寄り」「左寄り」

といった立場や、特定の勢力に対する忖度など、

読者目線で偏りがある、と判断されるケースもあります。

さきのコメント欄には、こういった意見も溢れていました。

特定の紙面から離れる理由としては、十分かもしれません。

メディアに偏向があるとして、ネットにはないのか?

こうした偏向報道などで新聞を含むメディアが信用を落としたとして。

では、ネットにはそれがないのかというと、そんなことはありません。

ネットこそ、上述したように匿名での発信が溢れていて、

その上ポジションありきの意見の渦です。

しかし新聞その他のメディアと違うところを挙げるなら、

「勢力が大小さまざま」

であることでしょうか。

テレビなり新聞なり、既存のメディアはすでに大きな勢力で、

影響力も大きいところばかりですが、

ネット上での声は、同レベルに大きなものもあれば、

個人の小さなつぶやきでしかないものもあります。

よくも悪くも、広大なネットの海に投げ出された我々は、

これらの無数の声から、自分の考えに近いものを見つけ出し、

最大公約数を探すしかないのかもしれません。

そして、そのような情報の使い方をするのであれば、

紙媒体ではなく、デジタル媒体になるのは必然といえるのでしょう。

賛否に関わらず、紙媒体からの離脱をうまくやるしかなさそうですね。

それではまた次回。

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