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テレビ離れは若者だけではない?お茶の間の王様に復権はあるのか。

こんにちは。

筆者は個人的にテレビを見ません。

何かポリシーがあるとかじゃありませんが、

生きているうちに自然とそうなりました。

「若者のテレビ離れ」

という言葉も浸透しましたが、

最近は若者に限った話でもないようです。

今回は、かつてお茶の間の王様といわれた

TVとの付き合い方の変化を見てみましょう。

テレビをほとんど見ない層が一定数。彼らは何をしている?

テレビ離れ - Wikipedia

引用元:Wikipedia

ちょっと驚きましたが、

ウィキペディアにも

「テレビ離れ」

という項目が設置されていました。

かなりの文字数で説明されています。

記事中でも紹介されていますが、

10~20代はテレビの4~5倍、

30代でも2倍の時間をネット視聴に費やしている、

というデータが出ています。

簡単な話で、多くの人がテレビからネットに流れたのが、

大きな原因のひとつです。

なぜ、テレビ離れが起こったのか?構造的問題と感情的問題。

1.現代人には個人向け端末の方が便利。

「エアチェック」

などという言葉を、聞かなくなりました。

オンエアの内容を事前にチェックしておいて、

忘れずに視聴・録画する、というような意味合いです。

現代人は多忙で、ピンポイントで指定された時間を空けて、

TVの前に座っている、ということが難しくなっています。

さらに録画ツールの充実、再生ツールの爆発的進化が加わり、

もはやリアルタイムでTVを見る必要性すら薄れています。

翌日に、休日にまとめて見る。

移動中にスマホで見る。

ジムで汗を流しながら備え付け端末で再生する。

現代人の生活スタイルには、昔ながらのテレビ視聴は合わなくなってしまったのでしょう。

2.単純に、内容が面白くない。全方位コンプライアンスの悪夢。

今やだれもが知っている、コンプライアンスという言葉。

もともとは法令遵守という意味の用語ですが、

いまではかなり拡大解釈が進み、

社会からの要求・要望を受けて、それに対して適切に対応すること、

という意味合いで使われることが多いようです。

「質の低下をコンプラのせいにするな」

という声もあるようですが、やはり、原因の一部はここにあるように思います。

コンプラ・多様性に配慮するとテレビはつまらなくなる?抜群に面白い社会派、“行き届いた”エンタメ作品をプレイバック(webマガジン mi-mollet) - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

放送する内容がなんであれ、万人に受け入れられることはありません。

多分に配慮をしていてすら、一部からは非難されるもので、

これは避けられないものでしょう。

そんな中、ほとんどの人から攻撃されないコンテンツといえば・・・

  • グルメ
  • 歌番組
  • 旅番組

といったあたりに落ち着いて、結果、大量生産。

さらにその結果、飽きられる、と。

たしかに、良く知らない芸人や素人の食べ歩きや

カラオケを見せられても、あまり面白くはありませんね。

上の引用記事にあるような、現代でも通用する良質な番組ももちろんあるのでしょう。

しかし、3割打者でも7割は凡退しているし、

ヒットメーカーの歌手でもアルバムには無名の曲が並んでいるわけです。

狙って当たりを出せれば、夢のようなのですが・・・

作り手側には、辛い時代ですね。

3.ゴリ押し、やらせ、強引な取材。TVそのものに不信感。

「何故韓流ばかり出す?」TBS音楽特番に“K-POP多すぎ”批判続出!そもそも「歌番組多すぎ」の声も(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

直近の例だと、これもゴリ押しのひとつでしょうか。

筆者はしばらくTVを見ていませんので、実際の雰囲気はわかりませんが、

引用記事を見る限り、たしかに出演者に偏りが感じられます。

TVに限らず、社会で生きていくためには、

それぞれの「立ち位置」を守る必要があり、

そのためには、

  • スポンサーの意向
  • 視聴者の求めるトレンド
  • 制作スタッフ個別の事情

その他、それはそれは数多くの要素に配慮が必要です。

筆者は外国の歌手について何も知らないので、嫌いというわけではありませんが、

そんな知らない人たちの歌を聴きたいかといえば、NOです。

テレ東の警察24時問題は「テレビの危機」 識者は「やらせ」と指摘:朝日新聞デジタル (asahi.com)

引用元:朝日新聞デジタル

番組を盛り上げるために、過剰な演出。

作り手としては抗いがたい魅力がある行為です。

それも度が過ぎれば

「やらせ」

と言われます。

引用記事はひとつだけ挙げていますが、

検索すれば数多くの事例が並びます。

たしかに、嫌気がさす現状かもしれません。

大谷翔平、ロサンゼルス郊外の12億円豪邸に売却報道 日テレとフジ取材で激怒か|ニフティニュース (nifty.com)

引用元:ニフティニュース

こちらは毎日おなじみの著名人、大谷翔平さんのニュースです。

まさにTV局による強引な取材に怒り心頭、という内容ですね。

局や担当者個人のモラルももちろん問われますが、

営業的な側面を持つ業種には、残念ながら一定以上の「強引さ」が

必ず要求されます。

これがない人は、結果を出せずに消えていきます。

筆者にもかつて営業経験がありますが、

この強引さを十分に身に着けることは、最後までできませんでした。

結果も、ついてきませんでした。

(※もちろん、強引さがすべてではありません。筆者の研究・努力不足でもあります。)

その意味では、取り上げられている記者さんたちは、おそらく

「エース級」「イケイケ」

といった方々なのでしょう。

しかし、それが、反発を招くのです。

これは、「攻めの営業」のメリットと表裏一体のデメリットでしょう。

このバランスのとり方が、変更を迫られているのです。

これからテレビ離れはさらに加速する?映像メディアの未来。

かつて、テレビは

「お茶の間の王様」

と言われていました。

子供の頃には、夕方になると、

オカンが作ってくれる晩ごはんのにおいがしてきて、

呼ぶ声がします。家族4人が揃うと、

「いただきます」

と手を合わせて、色々話をしながら一緒に食べる。

その間、TVはずっとついていて、

いろんな番組が流れていました。

まんが日本昔ばなし

クイズダービー

8時だヨ!全員集合!

・・・

・・・

年代全開のうえに、曜日も偏っていますが、

なぜかこれらの番組が強烈に思い出されます。

思えば、楽しかったなあ・・・。

脱線しましたが、もう、「あの頃のテレビ」には戻れないでしょう。

これはテレビ業界のせい、というだけではなく、

視聴者のライフスタイルが変わってしまったのです。

少し寂しくもありますが、自然な流れでもあります。

しかし今でもやはり、テレビは無視できない影響力を持ってもいます。

再生・視聴する媒体や、リアルタイムでの視聴がなくなっても、

生き残る道はあるのではないでしょうか。

規模の縮小は免れないと思いますが、形を変えて生き残ってほしいと願っています。

それではまた次回。

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