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人気声優・緒方恵美さん「心無いリプライをブロック」宣言に共感。

こんにちは。

新世紀エヴァンゲリオンの碇シンジ役などで有名な、

声優の緒方恵美さんのXでの「ブロック宣言」が一部で話題です。

筆者はこの宣言に、強く共感しています。

「お客」だから、

「ファン」だから、

何をどんな風に言っても構わない、などということはありえません。

攻撃を受けにくい立ち位置から石を投げるかのような行動は、

相手のためになどなっていないし、ブロックされて当然の卑劣な自己満足です。

今回は、緒方さんの例に見られるような、

現代の「石打ち」刑を気取る人々について見てみましょう。

緒方さん、悪質なリプライに苦言。「あなたは私の親しい友人ですか?」

人気声優・緒方恵美、心無いリプライに疑問 意見はいいが「あなたは私の親しい友人ですか?」ブロック宣言に支持続々: J-CAST ニュース

引用元:J-CASTニュース
引用元:緒方恵美さん X

こちらの投稿で、すべてが語られているように思います。

「初対面でいきなり」

「乱暴な物言い」

「明らかな蔑称」

いずれも社会生活を送るうえで論外といっていい行動です。

J-CASTニュースの引用記事で語っておられる、

「現実世界ではわかっているはずなのにやるということは、

人を裁いて得られる全能感が欲しい人だと思うので意見を取り入れるまでもないと判断」

という言葉が、過不足ない表現で問題の本質を突いていると感じます。

メディアでの露出も多く、知名度の高い方からすれば、

うかつに強い口調での反発もしづらいと推察します。

そんななか、「言うべきことを言った」よい例でしょう。

現代の「石打ち」刑か。安全なところから一方的に攻撃したいという病。

今回の緒方さんの例だけでなく、

ネット上ではとくに、

「お客ならなにをしてもよい」

というような誤解が見られるように思います。

社会問題になっているカスハラと同じように、

「アドバイスだから」

「本人のために」

「言いにくいことを言ってやってる」

などの、ありがた迷惑なポジションを取りたがるのです。

しかし、自分の正体も明かさず、姿も見えない闇の中から、

悪意の塊としか思えない言葉を投げつける。

あなたのためと言いながら、言葉の刃で切りつける。

これが、いやしくもファンを名乗る人物のやることでしょうか?

古代の石打ち刑同様、身動きの取れない相手に

安全なところから攻撃を加えているにすぎません。

ネットの普及がもたらした匿名性の功罪。残念ながら暗い部分が際立つ。

この30年ほどで、インターネットは爆発的な発展を遂げました。

すばらしい技術の進歩・功績は目に見える形となっています。

同時に、人の心の闇も、大きく影を落とすことになりました。

「匿名性」

はその両面を備えたひとつです。

正体を明かさずに、意見を発信することのメリットは、

「責任を追及されない」

この一点でしょう。

これによって、自信を持てないことや、

立場上言いにくいことも、気軽に発信できるという側面、

とかく消えてしまいがちな「小さな声」を拾うメリットが発揮されたのです。

しかしこの「現代の目安箱」の暗い部分が、近年では目立っているように思います。

相手のためというポーズは取りつつ、自分の憂さ晴らしをしたいだけの、

「味方の皮をかぶったゴロツキ」

が爆増したのです。

ネット以前の筆者の体験談。やはり言わなければ伝わらない。

筆者の学生時代の知人にも、ちゃんといました。そういう人が。

「おまえのために言ってるんだ」

「これはアドバイスだ」

ということを繰り返していましたが、まあ、役に立たない。

そのうえ、なぜか卒業しても電話をかけてきたり、

家に訪問してきてまで、「助言」を続けようとしていました。

仕方がないので、

「君のアドバイスは不要だ」

「君の言葉は役に立ったことがないし、迷惑だからもう連絡しないでくれ」

という内容を伝えたところ、信じられないものを見るような顔をしていました。

彼にしてみれば、善意のつもりだったのでしょう・・・か?

どちらにしてもそれから30年ほどは、もうどこで何をしているかもわかりませんが、

とりあえず快適です。

筆者の実例は時代背景もあり、ネット上ではなくリアルでの話です。

現代の背景では、より見えづらく、対処も難しいかもしれません。

しかし緒方さんの例にもみられるように、

「伝えるべきことを伝える」

ことから始めなければ、一方的にサンドバッグ状態になりかねません。

まずは不快であることを伝えてもよいし、事例のようにブロックするのも正解のひとつでしょう。

それではまた次回。

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