日本のニュース

「電動スーツケース」無免許運転で書類送検。2024年 国内初。

こんにちは。

国内初の摘発ということで、話題になっています。

道路交通法違反ということですが、

「電動スーツケースに無免許で乗って、歩道を走行した」

という内容での書類送検です。

一行のわりに情報が多い感じです。

色々とひっかかる点がありますが、

今回は、スーツケースでの移動はまだ早い、日本のいまを見てみましょう。

現代のスーツケースは乗って移動できるが、日本では違反。

最高時速13km──中国人留学生が「電動スーツケース」で歩道走行 無免許運転疑いで初摘発 - ITmedia NEWS

引用元:ITmedia NEWS

引用記事で書類送検されたのは、中国人留学生の女性で、

大阪市内の歩道を無免許で運転しているところを発見された、となっています。

「電動スーツケース」で走行か 女性書類送検、大阪府警が初摘発(共同通信) - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

初の摘発でもあり、かなり話題になっています。

当事者の女性は、

「乗り物だとは思っていなかった」

とのことですが、まあ、普通に乗っているので、

日常的に乗用利用していたのでしょう。

しかしこのアイテム、日本国内ではアウトでしょうが、

海外なら、問題ない国もあるようです。

海外での使用経験があったために、うっかり乗ってしまったのかもしれませんね。

日本では違反なので、摘発には抗議できませんが。

国内通販サイトでも販売中。価格帯も一般的な原付やキックボード並。

引用元:Airwheel Youtube

↑↑↑このCMは中国Airwheel社ですが、子供向けの電動スーツケースです。

適当にググってみると、amazonなど大手通販サイトでも

複数の機種が販売されていました。

価格帯は、各メーカー70,000円から150,000円ほどの幅です。

Airwheel SE3 電動キャリーケースは人々の旅行の方法を変えています!

引用元:Airwheel

上の引用記事も中国のAirwheel社のHPです。

海外ではそれほど目新しいというわけでもなく、

数年前から利用されているらしいことが伺えますね。

今後、日本での普及はある?安全面の懸念と法的な整備のクリアが必要。

CMやHPを見るに、発想は良いと感じますが、

日本ではまだ利用の下準備が整っていないのが残念です。

日本で一般的になるために、必要なこと。

日本において、前出のHPやCMのように軽快に、手軽に使用できるようになるには、

  • 知名度のアップ
  • 安全性の確保
  • 移動ツールとして法的な立ち位置の確立

これらがまずは必要です。

まだまだ日本では、電動スーツケースによる移動自体、

見かけることすらそれほどありません。

安全性の確保も、言うまでもなく必要です。

公道での走行が禁止されているとはいえ、

施設の敷地内であれば走行可能・・・なはずのですが、

成田空港、羽田空港、関西国際空港など多くの空港では、

使用を控えるようアナウンスがなされています。

人ごみでの使用によるトラブルを想像すると、当然の措置でしょう。

公的な施設でも、まだまだ使用は難しいようですね。

最後に、「乗り物」としての立ち位置の話です。

この電動スーツケースが「何なのか」という話を始めれば、

原動機付き自転車・・・ということになるのでしょうか。

大阪府警の見解としては、以下の記事を見るかぎり、そういうことになりそうです。

電動スーツケースを無免許運転か 全国初の摘発「乗り物と思わず」 [大阪府]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

引用元:朝日新聞デジタル

また、いくつかの記事内で見かけた意見として、

「無免許運転」が摘発の理由であるなら、

免許があればよいのか、というものがありました。

これは全く同感です。

そもそも公道での走行が認められていないのであれば、

免許の有無は関係ないのでは?

公道走行が不可、というのは変わらないので、

摘発が不当とまではは思いませんが、理由が不適切なように感じます。

しかし、原付であるとするなら、

ナンバープレート、自賠責、任意保険、

ヘルメット、保安部品、二人乗り、走行区分・・・

いろいろ、整えなければなりませんね。

電動キックボード、新基準原付への移行と同時進行で詰めが必要か。

日本ではいま、

2023年7月の電動キックボードに関する法改正

2025年5月の50cc原付生産中止からの新基準原付移行

これらの、小型車両に関する変革の時期を迎えています。

今回の摘発によって、電動スーツケースの存在自体に、

さらなる注目が集まることは間違いありません。

短距離移動の主流になることはまずないと思いますが、

一部のニーズに対し、立ち位置の確立と、運用の線引きは必要です。

筆者が愛用することはまずないツールですが、

行きつく先については気になるので、フォローはしてみようと思います。

それではまた次回。

→関連内容

手軽な電動キックボード。免許、料金ほか、知るべきルールの数々。

50cc原付の生産中止、2025年5月に前倒し。乗れなくなる?

-日本のニュース