アニメ

人気アニメ「銀河英雄伝説」3rdシーズン 7月2日TV放映開始。

引用元:「銀河英雄伝説 Die Neue These」第25話放送開始PV

こんにちは。

もう30年ほども前、筆者がどハマりしたアニメがあります。

それがタイトルの

「銀河英雄伝説」

という作品です。

田中芳樹先生の架空歴史小説をアニメ化したもので、

やや遅れ気味に小説から入った筆者も、

原作に忠実に再現された世界、

時おり挟まれるアニメオリジナル要素などに、

強烈に惹きつけられたものです。

今回は、30年の時を経てなお、

多くの人々の心をとらえて離さない、

スペースオペラの金字塔のいまを見てみましょう。

幅広い層に大人気。架空歴史アニメの金字塔、2024年TV放送。

ノイエ銀英伝「激突」「策謀」7月2日より初のTV放送、各種サービスでの無料配信も(動画あり) - コミックナタリー (natalie.mu)

引用元:コミックナタリー

引用記事にある「ノイエ銀英伝」というのは、

今回TV放送される2018年から制作のシリーズ、

「銀河英雄伝説 Die Neue These(ディ・ノイエ・テーゼ)」

を略したものです。

対して1988年から2000年にかけて制作されたシリーズを

「旧版」、シリーズ監督の名をとって「石黒版」と呼んだりするようです。

新作制作が決まった際には、けっこうな騒ぎでした。

旧版は非常に丁寧に作られており、

キャラクターを演じる声優陣も豪華のひとことです。

当時、主役を張れるような一線級の方々が、

惜しみなく登用され、「銀河声優伝説」などと言われることもあるほどです。

旧版の評価は高く、新規制作のハードルも自然、高くなりました。

それだけにノイエ版については、賛否があるようです。

映像技術の進歩などのアドバンテージはあるものの、

高評価だった旧版への愛着・新旧比較はどうしても避けられないものです。

作品として比較するなら、個人的には完結を待ってからにすべきかな、と思っています。

「受け付けない」「とっつきにくい」層も。その理由は。

さて、本作品が大好きな筆者はこれまで、

結構たくさんの人々に「布教」活動をしてきました。

まあ布教といっても、

「面白いからおススメします」

というだけなんですが。

その結果、試しに見てみて、泥沼に・・・

という同志も、何名か誕生しました。

そんな中、どうしてもハードルが高いと感じる方も、一定数いるようです。

長い、多い、難しそう・・・と、感じてしまうこともある銀英伝。

本作品をとっつきにくいと感じる理由は、以下のようなものらしいです。

  • 話が長い
  • 登場人物が多い
  • 人の名前が覚えにくい
  • セリフが固い

まあ、どれも「そうかもね」という内容です。

話が長い

原作は本編小説が10巻と、決して大長編というわけでもないのですが、

アニメは1988~2000年にかけて、

劇場版3作、OVA本伝110話、外伝52話と、

かなりのボリュームです。

まあ、見始めてしまえば、あっという間だったんですがね・・・筆者は。

登場人物が多い

はい、これはその通りで、多いです。

架空歴史ものなので、主人公たち周辺の人物はもとより、

当時の社会を切り取るうえで必要な、多種多様な人物が描かれます。

また、現在の状況説明には、過去の人物・事例も必要なため、

100名ではきかない数の人物が登場します。

※とはいえ、水滸伝同様、主要人物だけならそんなに覚えなくてOKです。

正直、筆者も小説で読んでいる時には、イメージがしづらい人物もいました。

アニメでは容姿や声で特徴づけがされて、すんなり入ってくるよう配慮されていた感じです。

人の名前が覚えにくい

はい、これも一部、その通りです。

中には作者がネタで作ったと感じるような人物もいて、

作中で「そんな長い名前を云々・・・」と心中でツッコんでいるシーンがあります。

ただ、そんな例外を除いて、多少長い名前であっても、

結局呼びかけるときやナレーションで読み上げられる時には、

ファーストネームだけ、ファミリーネームだけ、ということが多いので、

それほど困ることもありませんでした。

セリフが固い

はい、これもまあ、その通りです。

1988年からのアニメ制作にあたって、

「できる限り原作に忠実に」

というコンセプトを大事にした結果、

小説における文語的な口調を、ほぼそのままセリフにした経緯があるそうです。

そのため、セリフが固いという印象は、筆者も感じます。

とはいえこれも、慣れてしまえば違和感なく観ることができました。

宇宙版「三国志」。歴史好きな方にも、そうでない方にも一度観てほしい作品。

今回、細かい人物やストーリーには触れません。

大人気作品なので、ご存じの方も多いでしょうし、

まだ知らない方には、この場ではとても紹介しきれません。

また、広く紹介されている作品なので、

検索すれば良質な紹介サイトもあることでしょう。

おおざっぱにだけ触れておくと、舞台ははるかな未来。

人類社会は銀河帝国という大国と、自由惑星同盟という小国に分かれて争っています。

帝国はその名の通り皇帝による専制で、皇帝といういち個人の資質により、国家運営が大きく左右されることになります。

皇帝が優れていれば安定・進歩が得られるものの、愚鈍なら国民は地獄のような生活に叩き込まれることになってしまいます。

同盟は民主共和制をしいており、選挙によって代表を選出する、我々にはなじみのある政治形態です。

現代と同じく、ひとりの人間にすべてを背負わせる・背負ってもらうのではなく、

愚かかもしれないが多様な人間たちが遠回りして、時間をかけて正しい道・間違った道を選んで歩んでいくことになります。

ふたつの国家の戦争は150年以上続き、膠着状態に入っていました。

しかしこの両国に時を同じくして、軍事、政治において、

非常に高い能力を持つ人物が登場します。

彼らはそれぞれの個人的事情や、社会の要求によって、

歴史の濁流に巻き込まれるように、

あるいは巻き起こすように、ひとつの時代の嵐の中心となっていきます。

ここにもうひとつ、第3勢力といえる存在がありますが、

これは商業国家的なもので、軍事的には脅威ではありません。

しかし無視できない、大きな存在感と、その存在意義、

そして野心を持ち、物語にも大きく関わってきます。

それぞれの登場人物たちが、各々の立場において、個々の思いを実現すべく、

彼ら自身の人生を描いていきます。

作者の田中芳樹先生が、

「三国志の宇宙版を描きたかった」というようなことを、

どこかで言っていたような気がします。

筆者は高校時代に三国志にどハマりした口なので、

作品に触れてからは一気に泥沼にハマっていきました。

そんな沼り人が、この夏増えるかもしれませんね。

銀河の歴史が、また1ぺ・・・

それではまた次回。

-アニメ