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宇宙を漂うゴミが自宅を直撃。想像だにしない事故が発生。

こんにちは。

久々にニュースを見て、

「えっ」

と声が出てしまいました。

アメリカのお話ですが、

宇宙を漂うゴミ「スペースデブリ」が

落ちてきて、とある民家を直撃。

天井やら床やらを貫通した、という事件です。

今回は、ちょっと想像しがたい、

まさに降ってわいたようなトラブルを見てみましょう。

留守番中の息子がいる自宅に衝撃。けが人が出なかったことが不幸中の幸い。

事故は、2024年3月8日に起こりました。

アメリカはフロリダ州ネイプルズの民家を、

「円筒状の金属の塊」

が直撃したのです。

国際宇宙ステーションの「宇宙ごみ」金属片、米民家を直撃 - BBCニュース

引用元:BBC NEWS JAPAN

事故当時、被害にあったアルハンデロ・オテロさん宅では、

息子のダニエルさんが一人で留守番をしていました。

落下してきた物体はものすごい物音とともに、

家の屋根をやすやすと貫通、床をも突き抜けたとのことです。

実際に落ちてきた場所は、ダニエルさんのいた部屋の二つとなりで、

けが人が出なかったことは幸いでした。

ダニエルさんからの電話で異変を知ったオテロさんは、

慌てて帰宅、自宅の惨状と家族の安否を確認しました。

空から降ってきた「デブリ」。どれくらいの大きさ、重さ?

「落下した金属の物体をケネディ宇宙センターで分析したところ、

2021年3月にISSから放出されたものと確認した」

というのがNASAの発表です。

この部品は、大気圏に突入したのち、燃え尽きると予想されていたが、

一部が残ったまま、フロリダの民家に衝突。

物体はインコネル合金製で、大きさは縦10.1センチ、横4センチ

重量は0.7キログラムほどのもの、ということです。

引用元:BBC NEWS JAPAN

上の写真にあるように、決して大きくはないものです。

(もともとは2,600kgほどだったものが、小さくなってこのサイズに)

重さも700グラムといえば、500mlのペットボトルよりやや重い、という程度。

しかし、宇宙空間を漂うデブリは、ちょっと想像がつかないくらい、

「速い」

のだそうです。

スペースデブリ - Wikipedia

引用元:Wikipedeia 制御不能落下物

秒速5km~10km。

「秒速」です。

音速でも、秒速0.3kmくらい。

ライフルの弾丸でも、秒速0.5km~1kmくらい。

音速の、20倍~30倍くらい速いわけですね。

実際にこれが地表に落ちてきた場合、

大気との摩擦で、大きく減速はしているはずです。

しかし、今回の事件を見てもわかるとおり、

700グラム程度のものが、民家の屋根や床を貫通しています。

ものすごいエネルギーです。

被害者はNASAを提訴。8万ドル(約1,200万円)超の損害賠償を請求。

「息子に直撃するところだった。息子は二つ向こうの部屋にいて、何もかもを聞いていた」

「誰もけがをしなくて本当によかった」

とは、事件後のTV取材にオテロさんが応じたときの言葉です。

まさにその通りで、今回の事故、

「幸い」人的な被害が出なかったとはいえ、

落ちる場所が数メートル変わっていれば、

命に関わる内容です。

スペースデブリが自宅を直撃 家主がNASAを訴える(女性自身) - goo ニュース

引用元:gooニュース

「近年、宇宙への往来が増加していることにより、

こういった問題はより現実味を帯び、深刻化しています。

今回のケースは、スペースデブリが引き起こす

損害に対する賠償請求の、将来における基準となるでしょう」

これは引用記事にある、オテロさんの代理人を務める

法律事務所の声明の一部です。

今回の事故、同様のケースに巻き込まれる確率はといえば、

非常に小さな数字になるでしょう。

しかし宇宙への進出に意欲的なこの時代、

おそらく人口密集地帯での、

目に見えるトラブルが少ないだけで、

「地球に落ちている」件数は、かなり多いはずです。

それを思えば、可視化されたトラブルの数少ないケースとして、

重要な軌跡を残す事件になるのかもしれませんね。

それではまた次回。

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