
こんにちは。
野生のクマが現れたというニュースが、
各地で報道されています。
件数も多い北海道では、地元猟友会とのトラブルもあり、
深刻な状況です。
今回は、近隣住民の命の危機に直結する、
クマ出没のいまを見てみましょう。
連日報道されるクマ出没のニュース。恐ろしい野生の猛獣の姿。
引用元:ANNnewsCH
「熊は恐ろしい生き物」
ということは、誰でも知っている「はず」です。
しかし、どれだけ知っているのか、については、どうでしょうか?
少なくとも、筆者はクマに襲われたことがありません。
上記引用動画のような実例を通じて、
恐ろしいということだけは理解しているつもりですが。

冒頭の引用動画では、開始直後からクマによる狩りが映されています。
まだ子供とはいえ、人間より圧倒的に速いはずのカモシカが、
やすやすと捕食されています。
最高50km/hで走るといいますから、無理もありません。
カモシカではなく自分自身がこの場にいたとして、
逃れることができるでしょうか?
クマとは、遭遇してしまった時点で、
高い確率で死を覚悟しなければならない脅威なのです。
「警察官の鼻が半分もげて、めくれあがり」…秋田のクマ出没現場にいた目撃者が振り返る、エグすぎる「襲撃の瞬間」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
引用元:Yahoo!ニュース
8,500円 ≒ 時給1,200円のバイト×7時間。命がけの対価。
引用元:ANNnewsCH
しかし、最近の北海道でのニュースは、
クマの脅威をやや軽視しているように感じられます。
命がけのクマ駆除に出動して、日当は8,500円、
その他の手当が多少ついても、10,000円を少し出る程度。
余談ですが、筆者は最近、自分の原付バイクを5kmほどレッカーするハメになりました。
うっかりロードサービス加入を忘れていて、20,000円以上かかる計算です。
もったいないので、レンタカーを借りて7,000円ほどで済ませましたが。
それぞれの業務には、それぞれ違った視点で、価格設定がなされていることはわかりますので、
この二つの費用の額面だけを取り上げて比較することに、大した意味がないことも理解はしています。
各自治体、各企業にも独自の事情があるでしょうし、詳細を知らない身でとやかく言う資格もないでしょう。

しかしそれを踏まえたうえで、クマと対峙するのに8,500円は、
「安い」と感じてしまいます。
猟友会からは報酬額について交渉があり、
結果的に今のところ、物別れ。
「クマが出たらどうするのか?」
の問いには、
「猟友会には連絡せず、ボランティアに依頼する」
という計画のようです。
財源も必要な話で、外野から大声を出すわけにもいきませんが、
もう少し、話し合いが必要ではないでしょうか。
動物愛護の視点からは抗議も。危険とどう向き合うのか。

クマの脅威は間違いないものですが、
殺処分に対しては、クレームも入っているようです。
「なぜ殺す」「かわいそう」クマ駆除に抗議殺到 法的問題は? #専門家のまとめ(前田恒彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース
引用元:Yahoo!ニュース
「動物愛護」という観点に立てば、
殺すなという主張は決して間違いではないのでしょう。
しかし、人命がかかっているとなれば、話は違います。
引用元:Wikipedexia


これらは有名な思考実験・課題ですが、いずれも、
「ある人間の命を救うために、別の人間の命を犠牲にする」
という状況に関する問いかけです。
人命を救うという目的のために、
ときには人命ですら、比較・選択の対象になることがあるのです。
天秤の片側に「人間の命」、反対側に「動物の命」が載せられた時、
天秤は均衡しない、と筆者は考えています。
反対意見もあることでしょうが。
極論をぶつけ合えば、
「野生動物に食われて死ぬのは自然界の正しい姿」
「クマの棲む山に引っ越してきてから文句を言え」
などと、不毛な議論になりかねません。
人間が豊かに生きていくためには、
共存とともに、身を守る必要もまたあるのです。
北海道だけではない、クマの出没。都会周辺にも目撃例。

北海道、北陸の件数が多く、目が行きがちですが、
他の地域でもかなりの出現例があります。
東京での目撃情報
図は2024年6月16日、直近1ヶ月のデータです。
下記サイトから、東京のツキノワグマ目撃等情報を抽出しています。
引用元:東京都環境局
関西での目撃情報
筆者は関西在住なので、大阪・兵庫・京都などでの出没は、
やはり気になります。
【令和5年度】市街地周辺における野生動物の出没情報/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]
引用元:大阪府 野生動物の出没情報
6/16日、「クマ」で検索した結果の一部です。
Google検索の一部を抜粋
2024年。なぜ現れるのか。どうすればいいのか。

なぜこれほど件数が増えているのか、については、
さまざまな原因・憶測が述べられています。
【北大とクマ#1】クマが里に下りた理由ークマと人が共に生きるためにできること | 研究探訪 | リサーチタイムズ (hokudai.ac.jp)
引用元:北海道大学
- エサ不足
- 冬眠失敗
- 異常気象
- クマの生態変化
考えられる原因は複合的で、単純ではありません。
いずれにせよ、現れる以上は、対策が必要です。
原因を突き止めての根本的対策も急務ですが、
まずは人里に現れるという現実に対する対症療法こそが必要となります。
その最終的な方法として、残念ながら殺処分は避けて通れないでしょう。
クマという存在が、我々が思っている以上に
身近になってしまったこと、対策が必要なこと、
そこから認識を変える時期ではないでしょうか。
それではまた次回。