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カードショップ、客の「におい」に苦言。スメハラ事案の一種か。

体臭なのか、生乾き臭なのか。悪臭をまき散らす迷惑客たち。

こんにちは。

悪臭を身にまとっているお客に対して、

ショップ側がSNSで苦言を呈する、という事態が発生しています。

いわれる前に解決してほしい内容ですが、

どうやら子供相手の発信でもなさそうです。

舞台はカードショップのようですが、

どのような経緯でこうなったのでしょうか。

今回は、カードショップにおけるスメハラ事案の一端を見てみましょう。

ショップからの苦言。やむにやまれぬ行動か。

「わざわざ店に注意させるなよ」カードショップの“体臭”に関する注意喚起が話題「子供に配るようなプリントの文言じゃん」(女性自身) - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

~以下、同記事からの抜粋~

6月2日、X上に

《【とても残念のお知らせとお願い】暑くなってきたこともあり、生乾き、体臭など不衛生な状態の方がいらっしゃいます。特に最近の大会には一部参加者の方、匂いがきついです。毎日、入浴、洗濯するなど清潔な状態でご来店ください》

と投稿し、来店客の体臭について苦言を呈したのだ。

このような発信に及ぶまでには、

店側にも葛藤があったのではないでしょうか。

日本では、「お客様」への苦言というのは、

あまり一般的に見かける機会がありません。

今回、名指しでの指摘ではないものの、

身に覚えのある人間にとっては耳が痛いはず。

そこからトラブルに発展する可能性もあり、

言わずにすむなら言いたくなかった内容と思われます。

それでも、言わなければならないところまで、追い込まれた事情は、

  • 耐えがたいレベルの悪臭だったこと
  • いっこうに改善が見られないこと
  • (おそらく)他の客からの言及があったこと
  • 言わないことによるデメリットの方が大きいと判断されたこと

このあたりではないでしょうか。

筆者もお客相手の仕事経験が20年ほどありますが、

言いにくいし、言いたくないが、言わなければならない

というのはつらいものでした。

自分の状態に気がついていない?においの原因とは。

洗濯物の生乾きが悪臭を放つことも。

カードショップが"体臭"警告「毎日、入浴、洗濯するなど清潔な状態でご来店ください」|ニフティニュース (nifty.com)

引用元:ニフティニュース

引用記事にもあるように、今回のカードショップでのひと幕は、

決して特別な例ではありません。

梅雨どきの洗濯物が乾ききっていない、

「生乾き」による悪臭は満員電車などでもみられる困りごとです。

天気の悪い日などに、経験があるのではないでしょうか。

とはいえ主な原因は洗濯物ではない?

あちこちで言及される生乾き臭を、まずは取り上げました。

また、たしかに理由のひとつではあると考えますが、

本質的な原因は、やはり「人災」ではないでしょうか。

  • 生乾きだとしても、気づいて対策を打てるはず
  • 季節的な原因ならば、一部特定の人間だけの問題ではないはず
  • 生乾きが原因と強く推測できるなら、それを原因として改善の方向へ議論が進んでいるはず

現状を見るに、主たる原因はほかにあると考えるべきでしょう。

  • 入浴回数や体の洗い方に問題がある
  • 汗をかいた体・衣服のケアが十分でない
  • 洗濯の回数・方法に問題がある
  • 手間のかからない部屋干しで悪臭が発生

世間で言われるのはこれくらいでしょうか。

今後の対策は?周囲への関心が薄い「加害者」と共存の道はあるのか。

ひところから言われ始めた「スメハラ」。

今回の話題も、このくくりに入るものと考えられます。

「最近の大会は匂いがきつい」カードゲームショップ、異例声明でSNS反響 オタクのスメハラ問題を考える(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース

引用元:Yahoo!ニュース

引用記事からも、今回のような件、実は

「今に始まったことではない」

ということは見て取れます。

店側の発信も、やはり限界を迎えての反応だったのでしょう。

自覚的?無自覚的?その間に漂うようなスメハラ加害者との着地点は。

「加害者」と言われれば、当の本人たちはきっと、

強く反発するのではないでしょうか。

おそらく彼らは、

「においをまき散らしてやろう」

「周りの奴らの反応が楽しみだ」

などとは、まったく考えていないと思われるからです。

彼らはあくまで、自らにとって自然な姿であるだけなのでしょう。

しかし、社会生活は、他者との関わりを切り離しては成り立ちません。

普段、彼らが他人と関わることがないのだとしても、

公共の場でゲームを楽しむのであれば、

ゲーム同様、ルールの内側に留まる必要があります。

まずは悪臭の除去に向けて動いてもらわなければなりません。

そんな努力はしたくない、臭いも個性のひとつだ、

という主張を通したいのなら、

もう外でゲームはできないと覚悟を決めなければならないでしょう。

汗に限らず、強いにおいは気になるものです。

においに限らず、他人の迷惑になることもあります。

周囲の過剰反応が、本来の個人の権利を侵している場合というのもまた、あるものです。

万人が満足できる線引きも難しくはありますが、

できるかぎりみんなが快適に過ごせるよう、

お互いが努力をしたいものですね。

それではまた次回。

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